ネット依存(ゲーム障害、スマホ依存)とは

ネット依存症、インターネット依存症、ゲーム障害、ゲーム依存症、携帯依存症、スマホ依存症、インターネットゲーム障害などと呼ばれています。ネットにはまると実生活とネット世界の区別ができなくなり、そのものを取り上げようとすると、暴力で抵抗されたりします。実世界とインターネットの世界がひっくり返ってしまうのです。

また思春期では親への反発もみられ、友達とのつながりを強く求める傾向があり、強迫観念があって、メールには直に返信しないといけない、既読となってるのに返信しないのは失礼だ、既読になっているのに返信がこないため不安で何度も携帯をチェックするなど精神的に不安定な状態となってくると、さらに携帯電話やスマホ、パソコンを手放せない状態になっていきます。22時以降携帯をさわらない、食事中は返信しないなどのルールを決めたことを実行できれば問題ないですが、精神的に未成熟な未成年が問題を認識して自分で解決することはかなり難しいのが現状です。

大人でも依存症という状態になると一人で止めるのは困難で、問題なのに止めないといけないと分かってはいますが、止められないという状態になります。また結婚や出産で環境が変わり話し相手欲しさからSNSなどのポータルサイトにはまってしまう主婦や、社会人となり一人暮らしを始め、暇つぶしで始めた出会い系サイトがやめられなくなるという方もいます。ひとことでネット依存といっても、寂しさからの人間関係への依存の場合や、不特定多数との性関係を求める性嗜好障害などの問題があるなど、人それぞれ背景にある問題も異なります。

当院は通院専門のクリニックですので、家事、仕事を続けながらネット依存の治療に取り組めます。また重症の場合は日中夜間を通した治療が必要になります。その際は、クリニックの近くに当院附属のグループホームがありますので、そこからの通院であれば安心・安全な治療環境を提供できます。ぜひ、仲間と一緒に、ネット依存の治療をしていきませんか。当院では患者様のご都合に合わせて治療方法を選択できるように、治療コースをご用意しております。主治医と相談してご自身に合った方法で治療を開始していただけます。

本人が来たがらない場合

まずは対応を相談するためにご家族が受診してください。ネット依存は家族とのコミュニケーション次第で問題行動は悪化も改善もします。本人との関係性が改善すれば治療に繋げる機会も増えるので今すぐご相談してください。